名柄のまちなみ(ながら)

 背後に長々とのびる葛城山の尾根をひかえた名柄の地は、古くは長柄といい、それがいつしか転じて現在の名になったといいます。ここには旧街道沿いに古い民家が軒を連ねていて、江戸時代の雰囲気を色濃く残しています。
 中村邸は御所市内で最も古い建築物で、中世、吐田(はんだ)城主だった吐田越前守の子孫にあたる中村正勝が、慶長年間(1596〜1615)頃に建てたものと推定されています。江戸初期の家の造りを今に伝えるこの建築物は、全国的にみても歴史的価値の高いもので、国の文化財にも指定されています。
 また、名柄の地には、末吉邸、久保邸など、江戸中期の特徴的な建物も多く、葛城山の麓に静かな町並をかたちづくっています。
 なお、これらの建物は現在でも大切に生活の場として利用されており、中村邸を始め建築物や敷地の中には入れません。

所 在 地 御所市名柄
交通機関 近鉄御所駅より
五条バスセンター行バス路線「寺田橋」下車
西へ1.2km
駐 車 場 無し
ト イ レ 無し
自 販 機 無し