六地蔵(ろくじぞう)

 鴨山口神社から旧道の坂道を、葛城山に向かって少し歩くと、集落のはずれに行く手を阻むように、大きな石がどっかりと腰をおろしています。この地域は古代から中世にかけて、兄川の出水等により、度々災害が発生し、伝承によれば、六地蔵が彫られた大きな石も、室町時代に土石流が発生し、現在の場所に流れ着いたと言われ、その大災害に対し、村人は仏教の六道をもって衆生を救うという、仏法の精神に照らし極楽浄土を願い、その頃に彫ったと思われます。現在の櫛羅は中世には、倶尸羅を用い、葛城山を急激に下る土砂崩れが度々発生したため、(大和志にも白砂がある)崩れが語源となっています。六地蔵は各地にもあるので、この地の六地蔵は特別な石仏ではなく、村人の強い信仰心から大きな石に刻んだものと考えられ、向かって右から天上道(日光菩薩)人間道(除蓋障菩薩)修羅道(持地菩薩)畜生道(宝印菩薩)餓鬼道(宝珠菩薩)地獄道(壇蛇菩薩)となっています。(市HPより)

所 在 地 御所市櫛羅
交通機関 近鉄御所駅より
葛城ロープウェイ前行バス路線「猿目橋」下車
200m(徒歩約3分)
駐 車 場 無し
ト イ レ 無し
自 販 機 無し